2024年4月24日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県内でハブにかまれる咬症被害が
去年は45件となり、
データがある過去60年間で最低だったことが
県の調べで分かりました。
1960年代には年間500件を
超えることもありましたが、
近年は50件から60件前後で推移しており、
死亡者は2000年以来出ていません。
県衛生環境研究所によりますと、
1967年の549件をピークに
減少傾向が続き、
1990年代には200人を割るようになり、
2001年には初めて100人を切りました。
死亡人数は60年間で53人に上りますが、
1999年に1人亡くなったのが
最後となっています。
ただし、筋肉が壊死するなど深刻な後遺症に
悩まされることもあるということです。
農作業中の被害が特に多いことから、
被害が減った背景について
県衛生環境研究所は、
農業従事者の減少を指摘しました。
都市開発の進行や、警察や消防、自治体、
住民による防除対策が効果を
もたらしていることも挙げています。
一方、県薬務生活衛生課はハブ咬症注意報を
例年通り、5月1日から6月30日まで発令します。
その上で、「減ってはいるが、一定数の被害はある。
引き続き県民や観光客に注意を
呼びかけたい」としています。