南北大東島、少雨でサトウキビに影響
2023年12月1日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
南・北大東島で1月から記録的な降水量の
少ない状態が続いており、
基幹作物であるサトウキビの発芽に
影響が出ています。
南大東島地方気象台は、
南大東島は平年値の31%で
「1942年2月に統計が開始されて以来、
最も少ない」と話し、
北大東島も同様に
平年値の39%となっています。
南大東村さとうきび生産組合の儀間組合長は「貯水池が底をついている状態で、
このままでは来期収穫に大きな影響が出る」
と危機感を募らせています。
儀間組合長によりますと、
3月中に前期の収穫を終え、
例年なら30センチから40センチまでになる
新芽がほとんど伸びていません。
島内4カ所の貯水池はほぼ底をつき、
地区を限って水をまいています。
このまま小雨が続くと
「水をまけない地区では枯れるし、
まいている地域も生育が悪くなる」と
悲鳴を上げました。
北大東島も雨不足によるサトウキビ生育への
影響を懸念する声が上がっており、
貯水池の限られた水を送水しています。
1カ月予報では、今後も例年に比べ
降水量の少ない状態が続く見込みで、
関係者は「雨が降っても少量。
早く梅雨入りするのを
願っている」と話しています。