しまくとぅばをまとめた本が話題
方言ニュース
10月16日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。
しまくとぅばをまとめた本が話題
琉球新報の記事から紹介します。
南城市佐敷字津波古在住の上原武雄さん(74歳)が、
12年かけて生まれ育った地域の主要方言およそ2400語をまとめた本
『わたしのしまくとぅば』が地域で今、話題になっています。
上原さんは日ごろから、家族や地域の人としまくとぅばで会話を交わしてきましたが、
祖母や母が亡くなり、何気なく使っていた言葉が生活の一部で、重要さを痛感しました。
それ以来、日常の出来事や会話など、日々の生活をしまくとぅばで記録し、
積み重ねてきたノートを読み返していくうち、地域の文化であるしまくとぅばを
残していきたいと、本にまとめました。
本は自費出版で非売品ですが、しまくとぅばに標準語で使い方を説明し、
類似語や反対語を入れると掲載している言葉は数千語にも上ります。
上原さんは5年ほど前から難病を患い、意思を伝える際には筆談によりますが、
本の前書きには
「言葉を通して、昔の人々の生活や社会を知ることができる。
沖縄の歴史、文化の観点から、しまくとぅばをなくすわけにはいかない。
使う事は郷土愛にもつながる」と記しています。
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