
2025年9月24日(水)
琉球新報の記事から紹介します。
担当は上地和夫さんです。
松くい虫被害が深刻化していた
久米島町の国指定天然記念物
「久米の五枝のマツ」が枯死と判断され、
県は指定解除の手続きに入る「滅失届」を
19日までに文化庁に送りました。
解除は早くても来年度以降となる見通しで、
樹木の国指定天然記念物の登録解除は
県内で初めてとなります。
町によりますと、
専門家が枯死と判断しました。
指定解除後に伐採を予定していますが、
状況次第では解除前の可能性もあります。
五枝のマツは、1839年に
植えられた記録が残る琉球松です。
高さはおよそ6メートルで、
地をはうように
枝がおよそ250平方メートルに伸びる
荘厳な姿が特長です。
1997年7月28日に
国の天然記念物に指定されました。
五枝のマツは6月に松くい虫被害の被害で
一部が赤褐色に変色していることが確認され、
その後、急速に被害が広がりました。
町ではこれまでに
薬剤の樹幹注入などを実施してきましたが、
複雑な樹形であることや
樹齢およそ200年の老木のため、
薬剤が効果的に行き渡ることが
難しかったとみられます。
(了)