2024年8月9日(金)放送回
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事の中から紹介します。
米の収穫を感謝する旧暦6月25日の
「六月カシチー」に当たる7月30日、
渡嘉敷村渡嘉敷区の大綱引きが
村役場前大通りで開かれました。
東西の参加者200人余が
全長およそ120メートルの大綱を引き合う
一本勝負で、西が2年ぶりに勝利しました。
大綱引きは300年余の伝統を誇り、
西が勝つと豊作、東が勝つと豊漁と言われます。
かつては各家庭で米作りを行っていましたが、
近年は高齢化などで稲作農家が減少し、
現在は2世帯になっています。
綱用のわらは毎年、1期作米を使用し、
昨年から、綱引きの1週間前から綱を作っています。
東西の所定場所で大綱に仕上げ、
綱引き会場に運び込みました。
大勢の村民や観光客らが声援を送る中、
青年会や帰省した高校生などに
東西の旗頭の競演で気勢を上げた後、
熱気に包まれる中、カヌチ棒が東西の大綱頭に
差し込まれると勝負が始まり、
およそ30秒の激闘の末、人数に勝る西に軍配が上がりました。
9年前に島に移住した66歳の歯科医の男性は
「島に移住以来、綱引きに毎年参加し楽しんでいる。
住民が一体となって島の伝統行事を守っているのに
感銘を受けている」と喜びました。