2024年7月11日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
環境省沖縄奄美自然環境事務所などは5日、
国指定屋我地鳥獣保護区と周辺海域で、
絶滅危惧種のベニアジサシ、
エリグロアジサシの
繁殖状況調査を実施しました。
去年は台風などの影響で、
営巣がほとんど確認できませんでしたが、
今年は屋我地島周辺の海域で、
多くのアジサシ類が巣をつくっていることが
確認され、岩の間に出てきて頭をひょっこりと
上げ下げする、かわいらしいひなの姿も
見ることができました。
毎年5月ごろにオーストラリアや
東南アジアから渡ってきて、
屋我地鳥獣保護区周辺で産卵、
子育てをしており、
調査では、ベニアジサシ106羽と、50の巣、ひな13羽が3カ所の岩礁などで
確認されました。
エリグロアジサシは50羽と24の巣、
ひな20羽が9カ所の岩礁などで
確認されました。
周辺の岩礁では釣り人が岩礁に上陸したことで、
多くの鳥が子育てに失敗した事例も
起こっているということで、
繁殖が確認された岩礁にロープと案内板を
設置し、上陸しないよう呼び掛ける作業も
実施しました。
今年の繁殖状況について、
沖縄奄美自然保護官事務所の北橋義明所長は
「現時点では平年並みに順調に繁殖をしている。
今後も人為的な影響を防ぎ、いい繁殖環境を
守っていきたい」と話しました。