2024年8月15日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
浦添市の西海岸で11日、
水深およそ1・5メートルから3メートルの
浅瀬でミドリイシなどのサンゴが
白化しているのを
琉球新報の記者が潜水し確認しました。
白化は浅瀬を中心に広がり、
礁縁沿いでも確認されました。
専門家は「浅瀬ではおよそ1カ月前から
高水温が続いている。
このままでは高水温に耐えられる生物だけが
生き残る多様性が失われた環境に
なってしまう恐れがある」
と危機感をあらわにしています。
浦添市西洲の那覇港浦添ふ頭から北側の海域は
サンゴ礁に囲まれた礁池が広がり、
枝サンゴやテーブルサンゴの群落が点在し、
豊かな生態系が育まれています。
白化はふ頭からおよそ100メートルの海域に
点在する枝サンゴの群落や
テーブルサンゴなどで確認され、
共生する褐虫藻が抜け出て
白く骨格が透けたサンゴが
あちこちで見られました。
浦添市の西海岸で環境教育などの活動を続ける鹿谷麻夕(しかたに・まゆ)さんは、
本島への台風の接近も
見られないことなどから、
しばらくは高水温の状態が続くとし
「現状は見守ることしかできない。
このまま地球温暖化が進めば、
海の多様性は減少する。
自然環境への負荷を減らし、
海の健康度を健全にする取り組みを、
みんなで考え推進する必要がある」
と提唱しています。