2024年9月27日(金)放送回
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
竹富町波照間島出身で糸満市在住の富底正彦さんが3日、
竹富町西表の南風見田の浜近くに、
戦争マラリアで命を落とした住民への
鎮魂歌「星になったこどもたち」の歌碑を建立しました。
「この歌を後世に残し世界平和を願う」思いで、
町の許可を得て個人で取り組んだもので、今年6月には波照間島に曲名や
作詞作曲者名などを刻銘した石碑を建立しており、
今後、歌碑も追加で設置する予定です。
富底さんは戦争当時5歳から6歳だった兄と、赤ちゃんだったという姉は、
波照間島から軍命で西表島へ疎開させられマラリアに罹患し、
波照間島に戻って亡くなったということです。
戦後生まれの富底さんは両親から伝え聞き、
ずっと兄と姉への思いが胸にありました。
去年、テレビ番組で「星になったこどもたち」を聞き、
感動して涙がこぼれ、歌碑の建立を決意しました。
西表の歌碑も波照間の石碑もいずれもQRコードを埋め込んでおり、
スマートフォンなどで読み込むと富底さんの弟が作成した
動画と同曲が流れるということで、
「地元の人たちも感動しているとのことで良かった。
兄と姉には大変だったね、と言いたい。
もし今生きていれば話してみたかった」と、きょうだいへの思いをはせました。