2024年12月27日(金)放送回
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
人材育成と古都首里の魅力向上に役立ててくださいと、
那覇市首里金城町の古波蔵保隆さんはこのほど、
自費出版した本「首里くとぅば手引書」の
販売収益の全額と家族からの寄付の
合わせて45万円を県の首里城未来基金に寄付しました。
古波蔵さんは首里の城下町、金城町で生まれ育ち、
小学校教員を定年退職後、
琉球王国時代の伝統文化の礎となる
首里の言葉を次世代に継承したいと、「手引書」をこつこつまとめ、
去年、市内の学校への寄贈用に自費出版しました。
古波蔵さんの取り組みを琉球新報が記事で紹介したところ、
「読みたい」と問い合わせが殺到し、
本を通して首里の言葉や文化、首里城復興への思いがつながればと、
この春、販売用に第2刷を発行し、このほど完売しました。
2019年の首里城火災に心を痛め、
古波蔵さんは「自分にもできることはないか」と手引書の出版と寄付を決め、
「県民の首里城への思いが結集した」と感慨深く話しました。
照屋副知事は手引書の内容に「専門的で感銘した」と話し、
古波蔵さんの校長時代の取り組みなどにも触れ、
「子どもたちは沖縄の未来をつくる主人公。
首里城の復元と未来へ継承するための
取り組みを推進したい」と感謝しました。