大東ウグイスは「ホーホケキョ」と鳴く
2022年9月21日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
南大東島のウグイスが
独特の節回しでさえずることを、
国立科学博物館動物研究部
脊椎動物研究グループの
濱尾章二グループ長が明らかにしました。
「ホーホケキョ」の「ケ」の音の周波数が低く、
初めに本土から島に渡った少数の個体が
偶然持っていた特徴が引き継がれた
「創始者効果」とみられます。
濱尾氏は2019年に南大東島で
19羽の雄のさえずりを録音し、
本土や島嶼のさえずりと比較したところ、
本土では4.5%しかいない独特のさえずりが、
南大東島で主流になっていることが
分かりました。
南大東島にはもともとウグイスはおらず、
2000年ごろから繁殖し始めたと
考えられています。
捕食者や雄のライバルが少ない島嶼部の
ウグイスは、さえずりが「ホーホキョ」
「ホーヒョ」などと単純化しますが、
定着からおよそ20年の南大東島は、
まだ複雑さが残っています。
濱尾氏は
「ハワイのオアフ島では
およそ80年前に野生化したウグイスの
さえずりが単純化している。
南大東のウグイスを観察することで
進化の様子が分かるかもしれない」
と話し、継続的な調査の意義を強調しました。