2024年9月24日(火)放送回
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
那覇市首里金城町の市道沿いに生えていた、
かつてアメリカ軍が切ろうしても切れず、
「泣き(鳴き)アカギ」と呼ばれたアカギの木が
18日、老朽化のため伐採されました。
県平和祈念資料館友の会事務局長の
仲村真(なかむら・まこと)さんによりますと、
首里金城町出身で2021年に88歳で亡くなった
戦跡ガイドの吉嶺全一(よしみね・ぜんいち)さんの話として
「戦後、アメリカ軍の兵隊がこのアカギをエンジンカッターで切ろうとしたら、
刃音が泣いているように聞こえたので気味が悪くなり、切るのをやめたそうだ。
その後から『泣き(鳴き)アカギ』と呼ばれ、
恐れて誰も切らないでそのままにしていた」と聞いたということです。
アカギは高さ11・6メートル、外周は3・6メートルで、
戦前から生えており、樹齢は分からないということですが、
吉嶺さんが1950年代後半に撮影したとみられる写真には、
戦火をくぐり抜けたアカギの姿が確認できます。
老朽化が進行し、倒れる危険性があったのでやむなく切ったということで、
市の担当者に伐採の際に泣き声を聞いたか尋ねると、
「大きな木は拝みをしてから切る。
そういうことはなかった」と話しました。
アカギは裁断され廃棄されたということです。