2024年10月4日(金)放送回
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事の中から紹介します。
旧暦8月15日の十五夜に当たる9月17日夜、
宮古島市上野野原の野原公民館で
伝統行事「野原のマストリャー」が行われ、
満月が輝く中、棒を持った男性が力強く踊り、
クバ扇や四つ竹を持った女性は華麗に舞いました。
300年以上の歴史を誇るといわれているマストリャーは、
人頭税で穀物税を計量する「升取屋」が語源とされ、
租税の完納を喜び、来年の豊年を祈願して
踊りを奉納する伝統行事です。
この日は午後9時ごろ、4つの組に分かれて
食事を楽しんでいた男性が、「さっさー」と
かけ声を出しながら徐々に公民館に集まり、
次に女性が駆け付け、会場はにぎわいを見せました。
住民が公民館の敷地内に入ると、
男性は持っていた棒を力強く振り、
互いの棒を打ち鳴らすなどしました。
四つ竹やクバ扇を手に女性は軽やかに踊り、
最後は男女が大きな円を作り、クイチャーを披露しました。
砂川区長は
「年々、住民の数は減ってきているが、
今年もみんなのおかげで無事に終えることができた。
楽しく歌い踊ることができたので
向こう一年の豊作や健康が
期待できる」とほほ笑んでいました。